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職業分野

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取材協力 関西医療学園専門学校

柔道整復・鍼灸の主な職種

柔道整復師
国家資格が必要で、骨折や脱臼、打撲、捻挫などに対して主に手技で施術します。運動器系の疾患やスポーツ障害に対応でき、整骨院や病院で働きます。
はり師
国家資格が必要で、鍼(はり)を使って体のツボを刺激し、痛みの緩和や身体機能の改善を図る治療を行います。鍼灸院の他にもいろいろな分野で働けます。
きゅう師
国家資格が必要で、灸を用いて体のツボを温め、血行を促進し、自然治癒力を高める治療を行います。鍼灸院の他にもいろいろな分野で働けます。
鍼灸師
「はり師」と「きゅう師」の両方の資格を持ち、鍼と灸を組み合わせた施術を行う専門家です。鍼灸院、美容鍼灸サロン、スポーツ施設などでも働けます。
スポーツトレーナー
柔道整復師や鍼灸師の資格を活かして、スポーツ選手のケガの治療や予防、リハビリ、コンディショニングサポートを行います。

柔道整復師

『仕事の内容・一日の仕事・年間の仕事』

柔道整復師の仕事は、主に骨折、脱臼、捻挫などのケガに対して、手技による治療を行うことです。患者の体に無理のない方法で骨や関節を整え、自然治癒力を引き出すことを目指します。一日の仕事の流れは、朝から整骨院や病院で患者のカウンセリングを行い、症状を診察した上で施術を行います。施術後は、患者の経過を確認し、必要に応じてリハビリや運動指導も行います。また、柔道整復師は急性のケガを扱うため、スポーツ現場での応急処置や予防指導も大切な役割です。年間を通じては、日常のケガの治療に加え、スポーツシーズンや地域のイベント時に忙しくなります。常に最新の技術や知識を学び続ける必要があり、患者との信頼関係を築くためのコミュニケーション能力も重要です。

『仕事を選んだきっかけ』

整骨院を開業した卒業生から:私は、中学生時代にバスケットボールを始めたものの、膝と腰を痛め、体育の授業にも参加できないほどの状態になりました。病院で「椎間板ヘルニア」と診断され手術を勧められましたが、当時14歳だった私は恐怖心から手術を避けたいと思い、整体で評判のいい治療院を紹介してもらい、治療に通いました。その結果、バスケができるまでに回復し、3年生の夏の大会にも出場することができました。この経験を通して、「治療によって再び好きなことができるようになる」という素晴らしさを実感しました。誰でも生きている間に成し遂げたいことや、なりたい姿というものがありますが、それを達成できる喜びを多くの人に味わって欲しい。その思いから、高校卒業後は柔道整復師と鍼灸師の両方の国家資格を持つ治療家を目指して学び、資格を取得しました。

『やりがい・つらさ、日頃心掛けていること』

介護・福祉施設に就職した卒業生から:私は柔道整復師の資格を活かし、デイサービス施設で機能訓練指導員として働いています。病気や事故が原因で身体に麻痺が残る利用者様をケアし、日々の生活をより快適にする手助けをするほか、利用者様の心のケアも大事な仕事です。利用者様の体調や気分は毎日変わるため、昨日は笑顔だった方が今日は辛そうにしていることもあります。そんな時に、言葉づかいや接し方を工夫しながら対応するのが私たちの役目です。人と向き合う仕事だからこそ、思い通りにならないことも多いですが、その分やりがいを感じます。私が心掛けているのは、利用者様の前ではいつも明るく振る舞い、相手の立場に立って考えることです。「あなたのおかげで元気になれた」と言われた時の喜びは、この仕事ならではのものです。

『仕事を通して学んだこと』 

スポーツトレーになった卒業生から:トップアスリートを支える仕事では、選手と二人三脚で体づくりを行います。彼らは常にスポーツに真剣に向き合い、限られた時間で成果を出さなければならない厳しい環境にいます。その姿を間近で見ることで、スポーツの面白さやその瞬間の感動を共有できるのが、この仕事のやりがいです。トレーニング指導や体のケアを行い、選手たちが最高のパフォーマンスを発揮できるよう、常に「何がプラスになるか」を考え、妥協せず取り組むことが重要だと感じています。一年間で結果が伴わなければトレーナーが替えられる可能性もあるため、プロとしての責任感が試される仕事でもあります。この仕事を通じて学んだことは、「諦めないこと」の大切さです。選手たちが世界で活躍できるよう、私も今後も努力を重ねていきたいと考えています。自分の仕事が選手の成果に直接繋がる喜びは、この仕事ならではのものです。

『社会人になるとき思ったこと』

病院で勤務する卒業生から:学生時代にスポーツ整形や鍼灸整骨院の先生方に支えられた経験が、柔道整復師という仕事を知るきっかけになりました。しかし、当時は企業で働く道も考えていたため、高校卒業後は自動車メーカーに就職しました。数年間勤務する中で、自分の中に再び「医療の道に進みたい」という思いが強くなり、高校時代に抱いた柔道整復師への興味を形にするため、柔道整復師になることを決意しました。異業種からの転身だったため、用語や知識を学ぶのには苦労しましたが、先生や先輩の助けを得ながら学びを深めることができました。また、特に親身に教えてくださった先輩とは今でも仕事を通じて交流が続き、大きな刺激を受けています。学校生活での仲間との出会いや学びを通じて、自分にとって医療の道を選んだことが正しいと再び社会にでた今も実感しています。人を支える仕事に就く喜びを胸に、今後も努力を続けたいと思っています。

『高校生へのアドバイス』

柔道整復師を目指す高校生のみなさんへ。柔道整復師の仕事は、けがや体の不調で困っている人を支え、笑顔を取り戻す手助けができる仕事です。一人ひとりの患者さんに寄り添い、体の痛みだけでなく心のケアまで行うことができる柔道整復師の役割は、患者さんにとって大きな支えになります。高校生のうちにぜひ取り組んでほしいことがあります。それは、まず「相手に寄り添う心」を持とうと思うこと。人の気持ちを理解しようとする姿勢は、将来必ず役立ちます。また友達や家族など、身近な人からで構いません。話すことを楽しんでください。患者さんや同僚としっかり話し合える力は、医療の現場で大切な役割を果たします。そして、体や病気に関する知識に興味を持つことが、学びの楽しさにつながります。焦らず自分のペースで努力しながら、目標に向かいましょう。柔道整復師の道を歩むその先には、たくさんのやりがいと喜びが待っています!

在校生の声

柔道整復・鍼灸が学べる学校