大阪南・和歌山エリア 高校生のための進路サポートサイト

職業分野

下記のボタンで、条件に合う職業を絞り込めます。1 つの分野のみ選択できます。他の職業に選び直す時は、ボタンを押し直してください。

取材協力 大阪社会福祉専門学校

介護福祉士の主な職種

介護福祉士
高齢者や障がい者の日常生活を支援する専門職です。身体介護や生活援助、相談業務などを行い、利用者が自立した生活を送れるようサポートします。
看護師
傷病者の療養上の世話や診療の補助を行う専門職です。医師の指示に基づき、患者の健康状態の観察、医療処置、服薬管理、精神的なケアなど、幅広い業務を担当します。
理学療法士
病気や怪我などで身体機能が低下した人の運動能力回復を支援する専門職です。運動療法や物理療法を用いて、日常生活の自立をサポートします。
作業療法士
心身機能の維持・回復、日常生活や社会生活への適応を支援するリハビリテーション専門職です。食事、入浴、仕事など、生活に関わる様々な「作業」を通して、その人らしい生活を送れるようサポートします。
言語聴覚士
話す・聞く・食べるなどに障害がある方のリハビリを専門的に行う仕事です。検査や訓練を通して、機能の回復や維持をサポートします。

介護福祉士

『仕事の内容・一日の仕事・年間の仕事』

介護福祉士の仕事は、24時間営業です。それは、ご利用者様(お客様)の生活を 
支援する仕事だからです。一日の生活を思い出してください。朝起きて、朝食を 
食べて、身支度を整え、外出、昼食を食べて、午後のおやつを食べて、夕食を食 
べる、お風呂に入る、寝間着に着替える、歯を磨く、寝る。簡単に一日の生活の
流れを記載しましたが、他にも、人それぞれ趣味や好み、苦手なことなどがあり
ます。その生活の中で困っていることや一人では難しいことをお手伝いさせてい
ただきます。利用者様の中には病気の後遺症の為、体を動かしにくくなっている  
方もいます。生まれた時から障害を持っている方もいます。介護という仕事は高齢者だけの仕事ではありません。身体障がい者・精神障がい者の子供や大人も支援させていただきます。介護という仕事だけでも様々な種類があります

『仕事を選んだきっかけ』

介護福祉士の仕事を選んだきっかけは、介護業界は将来必ず自分自身の為になるからと
思ったからです。少子高齢化が進んでいることは何十年も前からわかっていたことであ
り、将来自分の家族や親族が介護を必要とする状態になってしまった場合には、日常生
活を安楽に過ごしてもらうための介護の知識、技術を身につけることで最大限の親孝行
ができるのではないか。今後高齢者が増えていき必ず介護の仕事は無くならないと確信
 していました。以前勤めていた不動産関係の仕事では地主が高齢者の方々が多く、アポイント(実際に面と向かってお話をすること)を取ることが、ずば抜けて得意であったことから自分は多種多様な高齢者の方と話をすることが向いているのではないかと思いました。他にも、祖父母のことも大好きで小さな時から祖母の入れ歯を洗っており、介護に対する抵抗も全くなかったことも仕事を選んだ1つです。

『やりがい・つらさ、日頃心掛けていること』

介護福祉士としてのやりがい・つらさを感じる時は、やりがいを感じる事の方が
とても多いです。全ての職業の中でも一番『ありがとう』というお言葉をいただ
くことが多いからです。ベッドから起きていただくために体を支えて、車いすに
移る際に、洗面台まで移動する際に、食事の為のテーブルについていただく際に、
等々…今記載した文章の全てに利用者様からの『ありがとう』という言葉がいた
だけます。沢山の感謝の言葉をいただける介護の仕事以外ありません。ですので  
日頃心掛けていることは、感謝の言葉を感謝の言葉で返すことです。利用者様はベッドから起こしてくれての『ありがとう』、介助者はベッドから起きていただいて『ありがとうございます』この感謝の言葉を言い合いすると、つらいと感じたことがありません。初めての業務内容や、初めて何かのことを覚えることは苦手だったので、そこでのつらさは感じたことはあります。

『仕事を通して学んだこと』

介護福祉士の仕事を通して学んだことは、「死」と向き合うことができました。一番印
象的なことは、介護の仕事をして初めて人を看取った時のことです。93歳の女性でし
たが、今でもお名前は憶えております。ご家族様が遠方の為、呼吸の状態が変わった
時に連絡をしたのですが、ご家族様は看取る事はできませんでした。私は一人で夜勤
をしている時だったので、エンゼルケア(亡くなった人の身体に施す死後の処置全般
のこと)を夜間担当の看護師に連絡し一緒に行いました。93年生きられてこられ
て、最後の瞬間が私で良かったのかな。当時は若かったので、こんな若造に看取られて嬉しかったかな。と思い、『ありがとうございました』と耳元で伝えると亡くなられた女性の両目から涙がツーっと流れました。凄くビックリして当時は、生き返ったと本当に思いました。人間の最後まで残る五感の聴覚は、本当なのだと知れました。

『社会人になるとき思ったこと』

介護福祉士として社会人になるとき、何故学生の時にもっと勉強をしっかりして
いなかったのだろうか。ということが一番思ったことです。一番勉強しておかな
ければならないこと、それは、「社会人マナー」だと社会人になって思いました。
学生の時は何もわからず、卒業して内定がもらえたところで働けば良いという簡
単な考えでいました。それは大きな間違いでした。お金さえ稼げれば良いという
安易な考えで内定が出た会社で働くと、まずは配属される前に「社会人マナー」
を1日で終わるような内容ではなく、1週間徹底的に指導されました。今思えば 
良心的な会社に新卒で入社が出来て良かったと思えますが、当時は地獄のように思えました。ですので、介護福祉士になる前の一般的な会社で社会人マナーを学び、介護の世界に転職したので一般的なマナーは理解しています。どこも社会人マナーを教えてくれる会社は少ないので自分でしっかり学びましょう。

『高校生へのアドバイス』 

介護福祉士を目指す高校生へのアドバイスとして、『先生の話をしっかり聞く』『高校
生から社会人になるスイッチは自分で探さないとみつからない』この2点です。ま
ず、先生の話をしっかり聞くについては、社会人になると見ず知らずの方とコミュニ
ケーションの連続です。話を聞く、理解する、誰かに伝える。これが社会人になって
からの報告・連絡・相談の第一歩です。そして次に、高校生から社会人になるスイッ
チ(意識)は自分で探さないとみつからないについては、時間が経過すると誰しも年
をとります。それは高校生の皆さんも同じ、何もせず、ずっと家にいても年をとります。何が言いたいかというと、自分でしっかり意識して4月から社会人になるのだから早寝早起きを心がけて、体調管理を徹底しなければいけない。ということです。そんなことはあたりまえではないか。と思うかもしれませんが、その当たり前が出来ていない学生が多いのが現状です。頑張れ。

在校生の声

卒業生の声

介護福祉士が学べる学校